二子玉川ライズ・オフィス棟内「カタリストBA」で3月16日、ロシアのアニメ作品「ミトン」の親子上映&対話会が開かれる。主催は「kinologue(キノローグ)」。
キノローグは、フリーランスで映画の配給やコーディネートを行う森下詩子さんが手掛けるプロジェクトで、スタートは2011年10月。映画(=kino、キノ)を通じて、視聴者同士が直接対話(=dialogue、ダイアローグ)するワークショップ。かつて1957(昭和32)年に開館した映画館「二子東急」があり、2015年春開業予定の二子玉川ライズ・第2期事業でシネマコンプレックスが開館予定の二子玉川。「映画は世代間で共有でき、『文化のあるクリエーティブな街』の構成要素の一つとしてフィットする」(カタリストBA事務局同イベント担当者・坂井田麻子さん)ことから同所での開催が始まり、今回で4回目を数える。
「日本ほど世界各国のバラエティーに富んだ作品ラインアップが楽しめる国は無いのでは」と森下さん。今回は子ども向け「kids kinologue」バージョンとして、1960~70年代のロシアの傑作人形短編アニメーション「ミトン」と「ママ」(各約10分)をピックアップ。「日本の作品の物語構成とは大きく異なること」への反応や感想を親子で語り合うことで、「異文化や多様な価値観を知り、『自分ごと』として共有してもらえたら」と明かす。作品鑑賞後には「コマ撮り」についてのワークショップを開き、実際の映画制作を体験することができる。
同活動で「かつて、シネマ雑誌などが担っていたアート映画を通じたコミュニティー・デザインのためのプラットフォーム(媒体)としての機能を取り戻したい」と話す森下さん。「すぐに結果は出ないかもしれないが、見たことのないものを見た時の記憶として残せたらうれしい。親子でも、お一人でも、どなたでも参加いただければ」と呼び掛ける。
開催時間は13時~16時(開場は12時30分)。参加費は1,000円(親子 1,500円)。小学生未満は要保護者同伴。